メトトレキサート

 

第2章 禁忌と慎重投与

 

『投与禁忌』

 

①妊婦、妊娠の可能性や計画がある、授乳中②過敏症の既往

③重症感染症

④重大な血液・リンパ障害

 →骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、赤芽球癆

 →過去5年以内のLPDの診断あるいは治療歴

 →著しい白血球減少

  ※白血球数,3,000mm^3、血小板数,50,000/mm^3

⑤肝障害

 →B型またはC型急性・慢性活動性ウイルス性肝炎を合併

 →肝硬変

 →そのほか重大な肝障害

⑥高度な腎障害

 →透析患者やGFR,30mL

⑦胸水・腹水

⑧高度な呼吸器障害

 →低酸素血症(PaO2<70Torr)

 →呼吸機能検査で%VC<80%

 →高度の肺線維症

 

メトトレキサート

 

メトトレキサート診療ガイドライン2016より

 

・MTXは高い有効率と安全性・忍容性があり第一選択薬へ

・7~8割の症例は生物学的製剤と同等の関節破壊抑制効果を実感

・2011年に公知申請をし、16mg/週での使用が可能となった

 

第一章 適応 

・DMARDを投与しても治療目標に達しない患者はMTXへの変更を考慮する

・RAの予後不良因子

 →高疾患活動性、抗CCP抗体、RF因子陽性、関節外症状 など

・疾患活動性の評価

 →寛解DAS28ESR<2.6、SDAI≦3.3、CDAI≦2.8

  低疾患活動:DAS28ESR≦3.2、SDAI≦11、CDAI≦10